サンフレッチェ広島J1優勝に寄せて

　2012年11月24日、ついにサンフレッチェ広島がJ1優勝を成し遂げた。今年は監督交代と昨年チーム得点王の李選手の移籍で残留争いの予想がほとんどだったし、私自身もそう考えていた。ペトロヴィッチ前監督が監督となった開幕の浦和レッズ戦に勝ったことが非常に大きかったと思う。その後連敗こそなかったが、苦しい時期は結構あったと思う。そこを今年のスローガンである「団結」で乗り切り、9月15日のベガルタ仙台戦で1位になってからは一度も2位に落ちることはなかった。特に10月からの5試合を1勝2敗2分と苦しみ、特に11月17日の浦和レッズ戦前半終了時は2位に落ちる危機であったが、ベガルタ仙台が後半に2点追いつかれて引き分けて1位をキープできたというように運もあった。ただその運を最後に生かすことができることが重要である。ホーム最終戦のセレッソ大阪戦はその運を生かすにふさわしい試合だったと思う。しかも試合開始前に広島ビッグアーチから虹が見えるという偶然にしては出来過ぎの現象もあった。この試合を広島ビッグアーチで観戦し、優勝の瞬間をこの目で見ることができたのを幸せに思う。
　おめでとう、サンフレッチェ広島。そしてありがとう。